
施工管理と聞いて、何をする人か思い浮かぶでしょうか。設計士のように図面を描くわけでも、職人のように工具を握るわけでもない、その間にいる人の仕事です。私たち株式会社オリジナルは、名古屋で57年、店舗をつくり続けてきました。空っぽの空間が1軒の店舗として完成するまで、その真ん中に立っている人がいます。
施工管理は、設計士と職人のあいだに立つ仕事
施工管理(設計図を元に職人・現場の全体をまとめる管理業務)は、図面を描く人でも、壁を塗る人でもありません。図面を描いた人と、それを形にする人のあいだに立つ人です。
店舗をつくるとき、まず設計士が図面を引きます。その図面をもとに、大工さんや電気屋さん、塗装屋さんが動きます。ただ、図面さえあれば店舗が建つわけではありません。誰が、いつ、どの順番で入るのか。材料はいつ届くのか。図面通りに現場が進むのか。これを束ねる人がいなければ、現場は止まってしまいます。
その役割を担うのが施工管理者です。やっていることは、ひとことで言えば店舗づくりのプロジェクトマネジメント(全体の段取りを組み、関わる人をまとめて完成まで導く仕事)に近いといえます。設計士の意図を正しく読み取り、職人が動きやすいように段取りを組み、完成した店舗をきちんと施主に引き渡します。私たちは発注者から直接仕事を請け負う元請(発注者から直接請け負う立場。下請けはその指示で動く)として、この真ん中の仕事を引き受け、そのすべてに責任を持ちます。
1軒の店舗ができるまでに、施工管理者がやっていること
1つの店舗が完成するまでには、いくつもの工程があります。私たちはその一つひとつに先回りしながら現場を進めています。順を追って見ていきましょう。
見積りから業者選定まで、店舗の図面を予算と段取りに落とし込む
最初の仕事は見積りです。図面を見て、必要な材料と職人、かかる日数を割り出し、いくらで店舗をつくるかを組み立てます。次に工程表(現場の進め方を日程で組んだスケジュール表)をつくります。オープン日から逆算して、どの職人がいつ入るかを一日単位で決めていきます。
そのうえで業者を選び、発注します。飲食店舗と物販店舗では入る職人も段取りもまったく違いますし、医療施設やブライダル施設になれば、さらに条件が変わります。毎回違う業態と現場の中で、最適な組み合わせを考える。ここにこの仕事のおもしろさがあります。
着工してからは、安全・工程・品質・原価の4つを同時に見る
工事が始まると、施工管理者は4大管理(安全・工程・品質・原価の4本柱の管理)を担います。スケジュール通りに進んでいるか、仕上がりは図面通りか、予算からはみ出していないか、現場で事故が起きない環境になっているか。この4つを同時に見続けます。
ここで効いてくるのが、先回りする力です。設計図と実際の現場条件が合わない図面不整合は、現場でもときどき起こります。私たちはこれを工事が止まる前に見つけ、是正を提案します。問題が起きてから走り回るのではなく、起きる前に手を打つ。そこが施工管理者の腕の見せどころです。
検査と引き渡しで、空っぽだった空間が店舗になる
仕上げの工程に入ると、いよいよ引き渡しが近づきます。施主が仕様通りかを確認する検収(工事完了後に施主が仕様通りか確認・承認すること)を経て、店舗の鍵を渡します。
スケルトン(内装をすべて取り除いた躯体だけの空間)だった場所に、電気が灯ります。什器が入り、床が光り出します。
その瞬間に立ち会えるのが、この仕事のいいところです。
施工管理がいなければ、店舗はできない
図面と職人さえそろえば店舗ができる。そう思われがちですが、現実はそうではありません。
職人はそれぞれの専門分野においては、誰よりも高い技術を持っています。ただ、現場全体を見て順番を決めたり、図面の食い違いを見つけて施主と相談したりするのは、職人の役目ではありません。誰かが全体を見て、判断し、責任を持つ。そうでなければ、現場はばらばらになってしまいます。
私たちが特にこだわっているのが、引き渡しの日に工事を残さないことです。業界には、引き渡しのあとも工事が続く現場が残念ながら存在します。引き渡し時に残る工事を、私たちは社内で残工事と呼んでいます。これをゼロで終わらせることを、当たり前にしてきました。検収のときに、すべてがきれいに収まっていること。それを57年間守り続けてきたことが、私たちの信頼の土台です。引き渡したあとも、お困りごとがあればご連絡をいただき、現場に足を運ぶなど、できる範囲でお付き合いを続けています。
施工管理がいなければ、図面はただの紙のままです。その紙を、お客さまが本当に使える店舗に変える。そこに施工管理という仕事の価値があります。
図面を、人が集まる店舗に変えるのが施工管理
施工管理とは、設計士と職人のあいだに立ち、見積りから工程表、業者選定、現場管理、検査、引き渡しまでを一つにまとめる仕事です。毎回違う業態の店舗を、決まった日に必ず開けるために段取りを組み、人を動かす店舗づくりのプロジェクトマネジメントだといえます。安全・工程・品質・原価の4つを同時に見ながら、問題が起きる前に手を打ちます。
設計士が描いた図面を、お客さまが本当に使える1軒の店舗として立ち上げる。その責任を誰かが持たなければ、店舗はできあがりません。私たちはその責任を、名古屋で57年間、当たり前のこととして引き受けてきました。本来の当たり前を、当たり前にする。その積み重ねが、私たちの仕事です。
施工管理という仕事に、設計や職人とはまた違うものづくりの手応えを感じた方は、ぜひ一度、私たちの現場をのぞいてみてください。
施工管理という仕事に興味を持たれた方は、採用ページからお気軽にご連絡ください。ご連絡をいただいたら、まずは現場の空気や仕事の進め方をお話しする場をご用意します。いきなり選考に進むのではなく、お互いに知り合うところから始めましょう。
よくある質問
Q. 施工管理とはどんな仕事ですか。
設計士が描いた図面を、職人と協力して実際の建物や店舗に仕上げるためにまとめる管理の仕事です。見積りや工程表づくりから、工事中の品質や安全の管理、引き渡しまでを担います。現場全体を見て段取りを組む、プロジェクトマネジメントに近い役割です。
Q. 施工管理と建築士はどう違うのですか。
建築士はおもに図面を描く設計の仕事を担い、施工管理はその図面を実際の建物として形にする現場側の仕事を担います。設計図を読み解き、職人を束ね、工程通りに進める役割です。私たちの会社には2級建築士の資格を持つ社員もおり、両方の視点を生かしています。
Q. 未経験でも施工管理の仕事はできますか。
経験がなくても挑戦できますが、向き不向きはあります。図面の知識は入社後に身につきます。人と段取りを動かすことや、ものづくりに関心を持てるかが、続けられる分かれ目になります。私たちの会社でも、現場を任されるまで2年から5年ほどかけて育っていきます。
Q. 施工管理は資格がないとできない仕事ですか。
資格がなくても始められます。働きながら経験を積み、1級施工管理技士や2級建築士などの資格を取っていく道があります。私たちの会社にも、1級施工管理技士2名と2級建築士3名が在籍し、未経験から入った社員が知識と資格を身につけています。












