
未経験で施工管理の仕事に就くと、最初は覚えることの多さに戸惑うかもしれません。部位や材料の名前、業者さんとのやりとり、図面の読み方。どれも学校で習うものではなく、実際の現場で身につけていくことばかりです。
名古屋で店舗施工を手がける株式会社オリジナルでも、入社したばかりの人に、いきなりすべてを任せることはありません。1年目から3年目にかけて、覚えることや任される仕事は少しずつ変わっていきます。未経験で入社してから3年間で、現場で何を覚えていくのかをお話しします。
最初の1年は、まず現場の雰囲気に慣れ、部位や材料の名前を覚え、現場管理の基本を身につけます。この1年で覚えたことは、その後の仕事の土台になります。
現場に入って最初に戸惑うのは、飛び交う言葉の意味がわからないことかもしれません。施工管理者が業者さんに指示を出すには、まず名称を知る必要があります。壁や天井などの部位の名前、使用する材料の名前、電気屋さんや塗装屋さんといった専門業者の業種名や会社名です。名前がわからなければ、何をどのように頼めばよいのか、正確に伝えられません。
飲食、物販、ブライダル、医療、商業施設など、現場の業態が変われば、関わる業者さんも変わります。それに応じて、覚える名前も増えていきます。協力してくれる業者さんと円滑にやりとりすることも、施工管理者の大切な仕事の一つです。まずは名前を覚えるところから始まります。
現場管理の仕事は、整理整頓と安全管理から始まります。搬出入の経路を確保し、現場の周囲を片付け、傷や汚れがつかないように養生する。養生とは、床や壁、設備などを保護することです。地味に見える作業ですが、安全で整理された現場は、職人さんが作業しやすく、工事も進めやすくなります。
同時に、自分専用の図面とファイルを持ち、少しずつ図面を読めるようにしていきます。工程表を見ながら施工の順番を覚え、先輩が行う墨出しを近くで見ながら、その方法を身につけます。工程表とは、現場の進め方を日程に沿ってまとめた表です。墨出しとは、図面に記された寸法を、実際の床や壁に印していく作業を指します。
比較的簡単な内容であれば、社内の施工マニュアルも参考にしながら、業者さんに自分で指示を出すことも始まります。また、上司やお客様、設計士さんから言われたことは、必ずメモを取ります。これは2年目以降も続ける、特に大切な習慣です。
2年目に入ると、難易度の高くない現場から、少しずつ一人で任されるようになります。ここで覚えるのが、現場を進めるための段取りです。
新しく現場に入ってもらう業者さんには、事前に電話やメールなどで連絡します。できれば3〜4日前、遅くとも前日までに伝えます。職人さん、特に年配の方には、電話で直接話すほうが安心してもらえることがあります。声を聞きながら話すことが、信頼関係にもつながります。
業者さんへの指示も、少しずつ自分で出すようになります。現場が今どこまで進んでいて、次に何が必要なのか。現場の状況を自分で把握できるようになることが、2年目の成長の一つです。
現場が動き始めたら、工程表と実際の進み具合を毎日照らし合わせます。遅れがあれば、自分で気づいて上司へ、上司から業者さんへ連絡して調整してもらいます。作業が終わった日には、図面どおりに仕上がっているかを自分の目で確認します。
見積り明細を持って現場を回り、記載されている内容どおりに工事が進んでいるかを確認することも、この頃から覚えていきます。見積り明細とは、工事内容や金額の項目をまとめたものです。先輩の指示を受けながら、墨出しも少しずつ自分で行うようになります。
3年目になると、上司の指示を受けながら、現場責任者として工事を任される場面が増えてきます。1年目と2年目に覚えてきたことを生かし、工程表を自分で作り、業者さんを手配します。材料の発注や墨出しも、自分で進めるようになります。
現場をどのような順番で進めるのかを考え、自分で段取りを組みます。最初は上司の指示を受けながら進めますが、少しずつ自分で判断する場面が増えていきます。3年目の後半になると、見積りの作成や現場の予算にも少しずつ関わります。店舗をいくらでつくるのか、その内訳にも目を向けるようになります。
同時に、後輩に仕事を教える立場にもなります。人に教えると、自分が十分に理解できていない部分が明確になります。後輩に教えることは、自分の知識を確認する機会にもなります。
この段階になっても、一人ですべてを抱えるわけではありません。わからないことは上司に相談しながら進めます。自分の現場を任され、独り立ちするまでの目安は2年から5年です。成長の早さには個人差があり、覚えの早い人は、さらに先の仕事を任されるようになります。
未経験で施工管理の仕事に就くと、最初は覚えることの多さに戸惑うと思います。部位や材料の名前を覚え、段取りを覚え、少しずつ現場を任されるようになる。覚える順番が決まっているため、一つずつ身につけていけます。
先輩の仕事を近くで見ながら覚え、自分の現場を任され、やがて後輩に教える立場になる。その繰り返しの中で、施工管理者として成長していきます。私たちが大切にしているのは、覚える順番を用意し、途中で一人にしないことです。わからないことを、わからないと言える現場にすることも、会社の役割だと考えています。
3年間の中で、できることが一つずつ増えていきます。その成長を実感できることは、実際に現場で働くからこそ得られる、この仕事の魅力の一つです。
店舗づくりの現場で何を覚えていくのか、さらに詳しく知りたい方は、採用ページから一度ご連絡ください。ご連絡をいただいた方には、実際の現場や入社1年目の過ごし方についてお話しする機会をご用意します。まずは、お互いを知るところから始めましょう。
Q. 未経験から独り立ちするまで、どれくらいかかりますか。
目安は2年から5年です。1年目に、現場で使われる言葉や基本的な段取りを覚えます。2年目から少しずつ自分の現場を任され、3年目には現場責任者としての仕事に取り組むようになります。覚えの早い人は、さらに早く次の仕事へ進むこともあり、成長の早さには個人差があります。
Q. 施工管理は1年目に何から覚えるのですか。
まずは、壁や天井などの部位、使用する材料の名前を覚えます。あわせて、電気屋さんや塗装屋さんといった専門業者の業種名や会社名も覚えます。名称がわからなければ、業者さんに正確な指示を出せないためです。そのほか、現場の整理整頓、安全管理、養生といった基本や、工程表の読み方も実際の現場で身につけます。
Q. 墨出しとはどのような作業ですか。
墨出しとは、図面に記された寸法を、実際の現場の床や壁に印していく作業です。壁や什器を設置する位置は、この印を基準に決めます。そのため、墨出しの位置がずれると、仕上がり全体に影響します。1年目は先輩の作業を近くで見ながら覚え、2年目から少しずつ自分でも行うようになります。
Q. 現場でメモを取るのは、なぜ大切なのですか。
上司やお客様、設計士さんから言われたことは、その場では覚えていても、時間がたつと抜けてしまうことがあります。多くの作業が同時に進む現場では、なおさらです。メモを取ることで、言った、言わないという行き違いを防ぎ、段取りの漏れも減らせます。メモを取ることは、1年目に身につけ、その後も続けていく施工管理者の基本的な習慣です。