
株式会社オリジナルは、引き渡しを期日通りに行い、残工事ゼロで工事を終わらせてきました。図面通りに施工し、約束した日に店舗を完成させる。本来は当たり前のことですが、今の店舗施工では、それ自体が差別化になってしまうこともあります。なぜ引き渡しが遅れたり、残工事が発生したりするのか。そして、それを防ぐために何をしているのか。その中身を事実ベースでお伝えします。
引き渡し日に工事が終わらない。一見終わっているように見えても、細かな手直しがいくつも残っている。私たちはこれを残工事(引き渡し時に残ってしまう工事)と呼んでいます。こうした状況が起きる現場には、たいてい共通した原因があります。
店舗施工でよくあるのが、図面不整合(設計図の内容が実際の現場条件と合わないこと)です。設計図の寸法が現場の躯体と数センチずれていたり、配管の位置が什器の納まりと干渉したりします。こうした食い違いは、着工前の図面確認の段階で見つかることもあれば、工事が進んでから表面化することもあります。
問題なのは、現場でその違和感に気づいても、そのまま工事が進んでしまうことです。「あとで直せばいい」と先送りした手直しが積み重なり、引き渡し直前になって一気に表面化します。これが残工事につながる大きな原因になります。
もう一つの原因は、決まっていないことを決まらないまま放置してしまうことです。施主の最終確認待ち、設計事務所からの回答待ち、材料の納期待ち。こうした未決事項について、「誰が」「いつまでに」決めるのかを明確にしていないと、工程表(現場の進め方を日程で組んだスケジュール表)は少しずつ後ろへずれていきます。
気づいたときには、もう取り返せないところまで来ています。工期の遅れは突然起きるものではなく、小さな先送りの積み重ねによって生まれます。
特別な魔法があるわけではありません。当たり前のことを、当たり前の手順で続けているだけです。ただ、その当たり前を毎回きちんとやり切る。そこに私たちの仕事があります。
私たちは元請(発注者から直接請け負う立場)として、着工前に図面をしっかり読み込みます。現場条件と照らし合わせたうえで、「このまま施工すると問題が起きる」と判断した場合は、そのまま進めることはしません。早い段階で設計事務所や施主に共有し、是正の提案を行います。
早く伝えるほど、選択肢は増えます。着工前なら図面の修正で済んだことが、工事が進んでからでは作り直しになることもあります。そうした場面を現場で何度も見てきました。だからこそ、気づいた時点で関係者に共有し、早めに調整を行います。図面不整合を見過ごさないことが、引き渡しを守るための最初の一歩だと考えています。
工事期間中は、定例会(現場関係者が集まる定期的な進捗確認の会議)を行います。設計事務所、施主、職人が顔を合わせ、工事の進捗状況や未決事項を確認する場です。
そこで私たちが必ず行うのが、未決事項に対して「誰が」「いつまでに」対応するのかを明確にすることです。決めるべきことを宙に浮かせない。それだけで工程表の遅れは大きく防げます。
地味な作業に見えるかもしれませんが、工期を守るうえで最も効果の大きい取り組みのひとつだと感じています。
現場に入る職人の技術や段取りには、どうしても差があります。その差が仕上がりや工期に影響しないようにするのが、施工管理の役割です。仕上がりに不安がある部分には早めに確認を入れ、必要に応じて工程を組み替えることもあります。職人ごとの違いがそのまま品質の違いにならないように現場全体を整えることも、元請の重要な役割だと考えています。
「本来の当たり前を、当たり前にする。」
この言葉を、私たちはずっと大切にしてきました。
図面通りに施工する。約束した日に引き渡す。引き渡しの時点で手直しを残さない。言葉にすると、どれも当たり前のことです。
けれど、店舗施工の現場では、その当たり前をすべて揃えて守り切ることが思った以上に難しい。だからこそ、それをやり切る会社が選ばれるのだと思います。
検収(工事完了後に施主が仕様通りに仕上がっているかを確認・承認すること)のとき、現場がきちんと収まっていること。手直しのリストが残っていないこと。私たちはそこを基準にしてきました。
設計事務所やチェーン本部の担当者の方々から、次の案件でも声をかけていただけるのは、この当たり前を一つひとつ積み重ねてきたからだと考えています。
引き渡しが遅れれば、開店日がずれ、その分の売上にも影響が出ます。発注する側が、期日を守れる元請を選びたいと考えるのは当然のことです。その期待に対して、特別なことではなく、当たり前の積み重ねで応えてきました。だから私たちは、派手な実績を語ることよりも、毎回きちんと引き渡しまでやり切ることを大切にしています。
引き渡しの遅延や残工事は、図面不整合の見落としや、未決事項の先送りから生まれます。着工前に図面を読み込み、先回りして是正を提案する。定例会で決めるべきことに期限を設ける。職人ごとの違いを管理で吸収する。こうした当たり前を積み重ねることで、私たちは期日に残工事ゼロで店舗を引き渡してきました。
引き渡しの日に手直しを残さず工事を終える。それが私たちにとっての当たり前です。
今では、その当たり前を徹底すること自体が評価につながる時代になりました。引き渡しの遅れや図面の食い違いでお困りのことがあれば、ぜひ一度ご相談ください。
引き渡しの遅れや図面の食い違いにお困りでしたら、一度ご相談ください。これまでの現場で積み重ねてきた進め方をもとに、着工前の図面確認から確実な引き渡しまで、私たちがどう守るのかを具体的にお話しします。
Q. 店舗の引き渡しが遅れる原因は何ですか。
主な原因は二つです。図面と現場条件が合わない図面不整合を見過ごしたまま工事を進めること。施主確認や材料納期などの未決事項に期限を切らず先送りすること。この二つが積み重なって、引き渡し直前に手直しがまとめて噴き出します。
Q. 施工管理会社を選ぶとき、何を確認すべきですか。
引き渡し時に手直しが残らないか、図面不整合に着工前から気づいて提案してくれるか、定例会で未決事項に期限を切って進めているか。この3つを確認すると、引き渡しまで安心して任せられる会社かどうかが見えてきます。
Q. 図面不整合が見つかったらどうなりますか。
気づいた時点で設計事務所や施主にお伝えし、是正の提案をします。着工前なら図面の修正で済むものが、工事が進んでからでは作り直しになることが多いためです。早く共有するほど選べる手が増え、工期と費用への影響を小さく抑えられます。
Q. 残工事ゼロとは、どういう意味ですか。
残工事とは、引き渡しの日に終わらず残ってしまう工事や細かな手直しのことです。これをゼロにし、検収のときに現場が完全に収まった状態でお渡しすることを当たり前にしてきました。引き渡し後に職人が出入りし続ける状態をつくりません。